ドラムは経験を積むほど、音作りの中でドラムヘッドの選択が
どれだけ重要なファクターを占めているのか、痛感するものである。
ドラムの構造は膜と筒から成り、音を出しているのは基本ヘッドなので
当然と言えば当然なのかも知れない。
所有するスネアドラムの中で、いくつかのスネアには
スネアサイドヘッドに、厚めのRemo『Emperor Snare Side』を張っている。
触っただけで、通常のスネアサイドよりも厚いことが分かる。
ちなみに厚めのスネアサイドヘッドと言っても
打面用のクリアDiplomatよりは薄い。
打面用のクリアDiplomatは7.5milだが
サイドヘッドのEmperorは5milである。
個人的に、スネアの音は裏ヘッドの音がしっかり鳴っている音
つまり、裏ヘッドが効いている音が好きなのだが
サイドヘッドが厚い方が、やはり裏ヘッドの存在感は一歩前に出てくる。
またスナッピーの音がキンキンせずまろやかになる。
総じて、スネアの音が太くなるので、打面のほうも
Emperorなど厚めのものだと、相性がいいような気がする。
これとは逆に、Diplomatの薄いスネアサイドヘッドは
柔らかい音を期待したが、サイドヘッドの音のパリパリ感が増し
いまいち理想とはかけ離れていた。
Ambassadorは、まぁ可もなく不可もなく標準的。
特記事項と言えば、Emperor snare sideは厚いために
通常のスネアサイドほどフィルムが伸びない。
フィルムが伸びないくせに、通常の打面ヘッドほど耐久性もない。
したがって、普通のAmbassadorスネアサイドのノリで
裏面のハイテンションをかけていくと、一気に割れることがある。
扱いには少し注意を要する。ミシミシ言ってきたら要注意(笑)。
このように利点、短点とあるのだが、音が気に入っているので使っている。
厚いという点が高じて、耐久性が高い(であろう)ことにも期待したい。
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