2013/06/29

Ludwig Downbeat


The Beatles初期時代からのローディー兼スタッフであった“Mal Evans”氏。

「Maxwell's Silver Hammer」でハンマーを叩いたり
「A Day in the Life」で目覚まし時計の音を入れていたりと、
実はBeatlesの楽曲の中で彼の演出が登場することがある。

郵便局員であったり、Cavern Clubの用心棒だったが
音楽に関しては丸っきりの素人。
機材の取扱い方が分からなくて、最初は苦労したらしい。

写真は機材を扱っている貴重なショット。

Ringo愛用のBlack Oysterのセット。
バスドラムの大きさから20インチのLudwig Downbeatか。
ショップで何度か見たことがあるが、一度は叩いてみたい。

2013/06/13

謎のスネア カスタマイズ もうすぐ完成!



10インチ カスタムスネア 完成



【スペック】
サイズ:10×10インチ
素材:Maple 6ply
フープ:Pearl Mastercast Hoop
ラグ:Slingerland replica
ストレイナー:American groove オリジナル STRS1
バッド:American groove オリジナル STRB1
スナッピー:Pearl S032
ヘッド:EVANS G2 Coated + EVANS Hazy 300
カラー:Yellow glass wrap


長らく温存していた10インチスネアが遂に完成した。
昔所有していた、ヤマハの10インチスネアの印象が良かったため
いつかはまた小口径スネアを手に入れたいと思っていた。

それで10インチのミニスネアを作ってしまったわけだが、ただの10インチスネアではない。
深さ10インチの超深胴である。



スネアなのに超深胴なんて、ナンセンスと思われるかも知れない。
でも意図があってのこのサイジングなのである。
私の理念から言えば、小口径だからこそ深胴であることが重要。

巷で売られている10インチスネアは、多くが深さ4~5インチというとこだろう。
それらは“テンテン”というサウンドが一般的。
今回作ったこのスネアは、そんな軽薄なサウンドとは一線を画す。
深胴ゆえに、とてもふくよかであり、小口径らしからぬ充実した低音がついてくる。
小口径スネア特有の、おもちゃみたいなサウンドとは無縁。
音の全体のバランスが良い。


スネアベッドは悩んだ末、1/16インチの深さで設定した。
深胴だが、スナッピーの反応はすこぶる良好。
小口径である故だと思う。
ただ、チューニングは少し難しい。

2plyヘッド、ダイキャストフープ、カバリング仕上げ等
全体的に音にまとまりが出る方向へ持って行った。
小口径である上に、さらにフープがダイキャストなので
どうしてもピーキーな部分はあるものの、
ダイキャストフープが逆にまとまりを出してくれているところもある。

元のシェルはPearlのMXのタム。
10×10インチのスクエアサイズであり、しかも驚くべくことに
ブラケット穴なしのヴァージンシェルだった。
スネアに改造する元ネタとして、運命的な出会いだったと思う。



ストレイナーのパーツ類は、千葉県柏市のドラム専門ショップである
American Grooveさんのオリジナルのものを使用。
強固なダイキャスト製であり、サイズもコンパクト。
スイッチの動きもスムーズで、国内メーカーと変わらぬクオリティ。
今回のスネアにベストマッチした。


完成した後のルックスは予想より微妙(笑)。ダックスフンドのようだ。
前代未聞のサイジングなので、多少不安があったが
完成したスネアの素敵なサウンドに触れ
私の理念は間違いなかったと確信するところである。

出来が良かったので、次回はスナッピーを大好きなPuresound製に変更したい。