2014/08/17

DWの技術力


先日手持ちのDW Collector's Series スネアのヘッド交換を行った。
写真はスネア内部であり、メイプル10-ply + 6-ply reinforcementのシェル構成である。

そういえばreinforcementのつなぎ目の仕上げが気になり
よくよく観察して、驚愕した。まさかのフィンガージョイントである!

補強材をシェルの内側に隙間なくビシッとはめ込むのって実は相当難しいこと。
通常は垂直切断面や斜めの切断面で合わせるのが一般的で
ちょうど良い圧力で合わさるようにヤスリで調整をかけたりするが
フィンガージョイントにすると後から微調整が出来ず、ごまかしが効かなくなる。
コンマ何ミリの高度な採寸と加工が必要とされ、DWの技術力、おそるべしである。
ついでにフィンガージョイントにすることで
木端同士が圧力でずれることも防止しているのではないかと思う。
reinforcementの化粧板に贅沢にカーリーメイプルなんか使っちゃってるし!

またDWスネアのスネアベッドは、すごく浅くてほぼ削られていないのが特徴。
スネアベッドが設けられていないスネアってたまにあるよね。
無くてもなんとかなるもんですな(遠い目)。



もうひとつ、DWドラムの大きな特徴には、「True-Pitch Tuning Rods」と呼ばれる
目の細かいテンションボルトを採用している点が挙げられる。
これは一般的なドラムよりも細かいチューニングが可能であることは
よく知られているが、さらに別のアドバンテージがある。
目を細かくすることによってラグナットとの接地面積を増やし
ボルトをゆるみにくくするという利点があるのだ。
John Good COOが昔言ってた。

まぁ目が細かいおかげで、ボルトを外すのに他社のドラムよりも
チューニングキーをたくさん回さないといけないんですがね。

DWはアメリカンが作ったとは思えないほど、高品質。
アジア勢も負けてはいられないでしょう。

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