ちょうど50年前の1969年8月8日の夏の日に、The Beatlesの最後のアルバムである
『Abbey Road』のジャケット写真が、Abbey Road Studio前の横断歩道で撮影された。
つまり今日はその50周年の記念日ということ。
これは是非、参拝に行ってこなければ。
いつも以上に訪問客がごった返すことが予想されたので
あえて観光客がはけてくる日没を狙うことに。
という訳で、夕方に出発。
実は自宅からバス一本で20分くらいで行けてそれなりに近距離。
ファンとして羨ましい環境かも知れないけれど、そんなことはなく
スタジオのあるSt. John's Woodに住んでいる日本人も割と多い。
もう、スタジオがご近所みたいな。
Abbey Road Studio前の横断歩道は、いつも観光客で溢れており
皆、思い思いに写真を撮影している。365日、日常的に見られる光景。
冗談はさておき、さすがに日中の大混雑からはだいぶ減ったようだが
記念日のせいか、夕方にも関わらずまだまだ観光客やファンがたくさんいた。
今日は訪問客が多いためであろうか、スタジオのセキュリティも特別体制。
いつもは見かけないセキュリティサービスの人が門を守っている。
ご覧のように、世界中からの訪問客による落書きで溢れている。
ちなみに、そのスタジオの隣にはAbbey Houseという建物があるのだが
ファンの落書きが後を絶たず(笑)、このような看板が貼られている。
お分かりいただけるであろうか。
なんともイギリスらしいジョークの効いた、Beatlesファンを喜ばせる注意書き!
しかし、残念ながら落書きは止まらない。
日が暮れる頃に来る予定だったけど、思いのほか日没が遅かったので
しゃーないからPaulの家にでも行ってくるかと。
しばし近隣のCavendish AvenueにあるPaul宅へ。
ほほぅ、これがPaulがスタジオからギャン泣きしながら帰り、Johnが呼び戻そうと壁をよじ登った家か。
St. John's wood周辺をぷらぷら散歩しながら、日が暮れるのを待ち、スタジオへ戻る。
夜のAbbey Roadも、これまた良いんですよ。
アルバム『Abbey Road』を初めて聴いたのは、16歳くらいのとき。
初めて聴いたのに、なぜか懐かしい感覚が。そして、その世界観にはぶちのめされた。
その神々しい魅力は、今も全く色褪せず。
Abbey Road Studio前の、この何の変哲もない横断歩道は
いつの時代になっても世界中の人々を魅了していくのだと思う。