チューニングキーは、その辺に転がしといて使っていたが
やはり場所が定まっていて、手にしやすいことが好ましい。
使用状況を想定して、二通りの配置方法を考案した。
まずは、①マグネットバー
工具ユーザーなら、定番のパターン。
磁石が内蔵されており、金属系の工具をぺたぺた貼り付けるもの。
大手を含めた複数の工具メーカーから、マグネットバーが発売されているが
数ある商品の中で、慶応2年創業の高儀製を選択。
高儀のマグネットバーは、磁力が特に強いと評判である。
例えば、キッチン用品の包丁などをくっつけるマグネットバーが
比較的手に入りやすいが、大抵磁力が弱く
工具に対しては、使い物にならないことが多い。
こちらは、実際に付けてみたところ、比較的重いチューニング工具だが
評判通り磁力が強く、張り付けるに問題なし。
なんか大きさ的にも、ちょうどフィットしてるし。
なぜマグネットバーを使うかと言うと
縦長に一列に並べて配置でき、場所も取らず、コンパクトであるためである。
また、このような“S字フック”をつけることによって
引っかけておくことができる。
スタジオなどでは、ドラムセットの中で、シンバルスタンドなどにかけられる。
叩いている内に、衝撃で吹っ飛んだり、紛失する恐れもない。
もしくは、壁にかけておく時なども、良いと思う。
必要な時に、ぱっと取れる。
しっかりくっついているので安心。
付け外し時に、磁力のために少し気を使うのが玉に傷か。
次に用意いたのが、②差し込みラック
これは、主に生命科学系の基礎研究で用いる器具であり
エッペンドルフチューブやマイクロチューブなどを立てるためラック。
このラックの穴のサイズが、チューニングキーの差し込みの口径と意外と合うのだ。
こういうものをドラムに応用しようというのは、もはやCNS級の病気である。
実際に差し込んでみると、こんな感じ。
先っぽがwellに収まって、しっかり自立。
穴がたくさんあるので、あまり考えなくても、適当に入れられる。
ちなみに、ドブリー・クアトロシリーズ以外でも
一般のチューニングキーも収められる。
マグネットバー以外に、置き型ラックを取り入れた理由は
たとえばドラム制作時やヘッドの張り替え時などに
頻繁にチューニングキーを使うときに
ラックにサクッと差し込んでおけば、手に取るのが簡単なためである。
チューニングは、必ず両手で同時に行うため
両手で一気に手に取り、使用後は両手でそのまま収めるのが小気味よい。
マグネットバーも、チューブラックも、どちらもおすすめ。
両方とも安価で、気軽に試せるので、お試しあれ。
さて、チューニング環境ばかりが充実し
肝心のドラムを叩く機会が少ないことが、喫緊の問題である。