ドラムのラグスクリューに用いるラチェットについて。
大昔にこんな投稿をしたのだが、現状をアップデート。
ドラムシェルのラグについているスクリューは
一般的にはプラスドライバーで開け閉めするのだが
ラチェットを使った方が、圧倒的に作業効率が良いことは先述の通り。
その間、工具に対する自分の拘りも進化してきており
最近はこのようなものを使っている。
全長の長いものは、主に自宅で使う『ミリ規格用』と『インチ規格用』
そして、ショートタイプの2本は『外部持ちだし用』である。
メインで使用しているラチェットは、コーケン製とWera製。
どちらも1/4インチドライブであり、ハンドルもちょうど良い長さである。
他社の追随を許さない、軽快な空転トルクが特徴であり
その使用感は、神レベル。
これを使うと他のラチェットを使う気になれない。
故に、長い間メインラチェットとして君臨。
クイックスピンナーは、アストロプロダクツ製を装着。
スクリューの早回しをするために必須。
クイックスピンナーは、コーケン純正を含めて色々使ってきたけど
結局は古巣に戻るというか、厚みがあって軽量な
アストロプロダクツ製が最も使用感が良い、という結論に。
今は、これ以外ちょっと考えられない。
そして、インチ規格スクリュー用のWera製ラチェット。
海外製(というかアメリカ製)のドラムをいじるときに使用。
インチ規格として使う時は、メインのラチェットの
ソケット部分だけをインチ仕様に交換すればええやん、という話なのだが
めんどい。そういうのめんどい。
ラチェットごと、インチ専用として別に用意したほうが良い。
インチ専用として、視覚的にもメインラチェットとの差別化をはかろうと思い
こちらは全く別のメーカー製を選択。
インチ規格なので、どうせならラチェットも海外製に(笑)。
ドイツ工具らしく、表面は梨地仕上げ。
クイックスピンナーはメイン同様に、アストロ製で。
ラチェット本体は、まぁミリもインチも関係ないのだが
装着しているソケットで、規格を使い分けている次第。
さて次に、外部持ちだし用のラチェットだが、これらは
携帯性を求めていずれも軽量、コンパクトな、ショートタイプにしている。
メインに比べると、これだけ短い。
うん、分かってる。出先でスクリューいじることって、ほぼ無い。
でも、ごくたまに、スタジオのタムのスクリューが緩んでいたり
外れてるときがあって、そんな困ったときのために必要。
こちらも、ミリ規格とインチ規格で使い分けている。
ミリ仕様は、コーケン製。
インチ仕様は、Hazet製。
この中では一番コンパクトなサイズである。
梨地が素敵である。
そして、ラチェットに付けているソケットは、すべてコーケン製である。
すべて1/4インチ仕様で、複数種類用意がある。
1/4インチ規格の工具は、その小ささ故に
精密なソケット設計と加工技術が求められるが
国内、海外ソケットメーカー含めて、コーケンの技術が随一であると思っている。
ドラムメーカーが採用しているスクリューって
機械製品ではないためか、割と精度が悪く(特に海外製)
適するソケットを嵌めても、なめてしまうことがある。
他社ソケットでなめてしまうスクリューでも、コーケンソケットだけは
嵌め合いが抜群に良く、決してネジをなめない。
そういった経験から、自分はコーケン製以外のソケットは使わなくなった。
この中で、代表的なソケットを3本。
まずは、普段使いの標準の6角仕様。
ソケットの高さが低いタイプで、操作感良し。
そして、12角仕様。
6角頭角に対して多角はやっぱりスッとフィットする。
あとは、サーフェイスソケット。
角ではなく、対辺に面接触して力が加わるタイプのソケット。
極まれに、古いドラムの中で、スクリューが錆びていたり
角が丸くなっている頭角に遭遇することがあり、そのために所持。
しかしながら、普段使いにも使えて、標準6角よりも嵌めやすい利点もあり。
こんなふうに、要所要所で色々使い分けている。
ドラム色が1ミリも感じられない記事となったが(笑)
これ、すべてドラムに使うものである。
良い道具を使うほど、作業は心穏やかに行うことができる。
無上の工具に巡り合えると、幸せである。