2023/09/24

長尺ケース

スタジオ入りするときは、なるべくスタンド類を持参する私。

スタンド類を持ち運ぶためには、基本的に折りたたむ必要がある。
シンバルスタンド、ハイハットスタンド、スネアスタンド
さらに全持ち込みの場合は、ドラム椅子のスタンドも。

折りたたむ時は、三脚を閉じ、パイプを短縮して、という作業が必要となるが
中でも、最も面倒なのは、ハイハットスタンドだろう。
上部パイプを外し、ロッドも取るなど、分解する必要がある。
使用するときは、また一からの組み立てと高さの設定をしなくてはならない。

めんどくさがりな自分は、スタンド類をいちいち折りたたんで収納したくない。
そういう作業はせずに、さっと三脚だけ畳んで
そのままケースに放り込むことが、理想である。

長く伸ばしたスタンドをそのままの形で収納するためには
ケース自体も、全長が長い、長尺のものが必要となる。
ということで、スタンドを極力伸ばしたまま、収納できるケースを探してきた。

世に出ているドラムハードウェア用のケースは
ほとんどが、全長70~100cm前後。
120cm以上の長尺のケースはなかなか無い上に
あったとしても、横幅も大きい、大がかりなものしかない。

そのため、ドラム以外の他業界の長尺ケースを探索した。
長いものが入るケースを、身近な分野で色々検索してみたら
予想していた以上に、種類が多かった。

 ・キーボード・ケース
 ・PA関連のスタンド類のケース
 ・釣り竿ケース
 ・ゴルフバッグ
 ・ガン(銃)ケース


など、意外にも、選びたい放題である(笑)。

100cm以上あるスタンドを、そのままぶち込めるケースとして
ガンケースも堅牢でなかなかよさげであったが、結局はPAスタンドケースを選択。

そして実際に、現在使用しているものが、Adam Hall社の
「Gravity スピーカースタンドバッグ ロングタイプ」

『Gravity GBGSS2LB』

『Gravity GBGSS2LB』

120cmのものまで収納可能。緩衝剤として厚めの15mmウレタンが入っており
中にはディバイダ―もあり、クッション性もバッチリ。
スタジオ練習や、ライブなどで活躍し、もう5年くらい使っている。

見た目は地味だが、内部は蛍光グリーンで、視認性もとても良い。


ここまで丈が長いと、一番面倒だったハイハットスタンドは
ロッドも付けたまま、フットボードだけ畳めば、収めることができる。
またシンバルスタンドも、上部ポストだけ少し引っ込めれば、収納可能。

ここまで長いスタンドが

そのまま入ります。

120cmギリギリまで詰め込めます。

ちなみにスネアスタンドも、同時収納している。
フラットベースタイプのシンバルスタンドなら、あと2~3本は入りそうである。

まだまだスペースの余裕あり。

長尺ケースの最大のメリットは、組み立て時の
スタンド類の高さ設定が、ほぼいらないこと。

上記のセットの場合、ハイハットスタンドとスネアスタンドは
ただ3脚を広げるだけで、自分に合った、いつも通りの高さ。
シンバルスタンドは、最上ポールだけ少し伸ばしてやれば良い。

ハイハットスタンドはごついが、その他は軽量フラットベース

このバッグ、肩掛け用のロングストラップが付かないのが欠点だが
基本車で持ち運ぶので、そんなに問題にはならない。
また、幸い、手持ちストラップが長めで、肩にかけることができる。


同様の長尺ケースは、他にも様々な種類が販売されているので
運ぶ容量に見合った選択をすると良い。

ドラム用のいわゆる“棺桶ケース”のように、全て積み込むと
1人では持てないほど重くなるので、車での移動にしても
いくつかの長尺ケースに分けると、運搬も楽になる。


という訳で、長尺のまま、そのまま収納できるケースを導入したところ
とても快適になりました。

ドラムメーカーさんも、『ハードウエアケースの長尺版』の開発も
ぜひご一考ください。