スタジオ入りするときは、なるべくスタンド類を持参する私。
スタンド類を持ち運ぶためには、基本的に折りたたむ必要がある。
シンバルスタンド、ハイハットスタンド、スネアスタンド
さらに全持ち込みの場合は、ドラム椅子のスタンドも。
折りたたむ時は、三脚を閉じ、パイプを短縮して、という作業が必要となるが
中でも、最も面倒なのは、ハイハットスタンドだろう。
上部パイプを外し、ロッドも取るなど、分解する必要がある。
使用するときは、また一からの組み立てと高さの設定をしなくてはならない。
めんどくさがりな自分は、スタンド類をいちいち折りたたんで収納したくない。
そういう作業はせずに、さっと三脚だけ畳んで
そのままケースに放り込むことが、理想である。
長く伸ばしたスタンドをそのままの形で収納するためには
ケース自体も、全長が長い、長尺のものが必要となる。
ということで、スタンドを極力伸ばしたまま、収納できるケースを探してきた。
世に出ているドラムハードウェア用のケースは
ほとんどが、全長70~100cm前後。
120cm以上の長尺のケースはなかなか無い上に
あったとしても、横幅も大きい、大がかりなものしかない。
そのため、ドラム以外の他業界の長尺ケースを探索した。
長いものが入るケースを、身近な分野で色々検索してみたら
予想していた以上に、種類が多かった。
・キーボード・ケース
・PA関連のスタンド類のケース
・釣り竿ケース
・ゴルフバッグ
・ガン(銃)ケース
など、意外にも、選びたい放題である(笑)。
・キーボード・ケース
・PA関連のスタンド類のケース
・釣り竿ケース
・ゴルフバッグ
・ガン(銃)ケース
など、意外にも、選びたい放題である(笑)。
100cm以上あるスタンドを、そのままぶち込めるケースとして
ガンケースも堅牢でなかなかよさげであったが、結局はPAスタンドケースを選択。
そして実際に、現在使用しているものが、Adam Hall社の
「Gravity スピーカースタンドバッグ ロングタイプ」。
『Gravity GBGSS2LB』 |
『Gravity GBGSS2LB』 |
120cmのものまで収納可能。緩衝剤として厚めの15mmウレタンが入っており
中にはディバイダ―もあり、クッション性もバッチリ。
中にはディバイダ―もあり、クッション性もバッチリ。
スタジオ練習や、ライブなどで活躍し、もう5年くらい使っている。
見た目は地味だが、内部は蛍光グリーンで、視認性もとても良い。
ここまで丈が長いと、一番面倒だったハイハットスタンドは
ロッドも付けたまま、フットボードだけ畳めば、収めることができる。
またシンバルスタンドも、上部ポストだけ少し引っ込めれば、収納可能。
ここまで長いスタンドが |
そのまま入ります。 |
120cmギリギリまで詰め込めます。 |
ちなみにスネアスタンドも、同時収納している。
フラットベースタイプのシンバルスタンドなら、あと2~3本は入りそうである。
まだまだスペースの余裕あり。 |
長尺ケースの最大のメリットは、組み立て時の
スタンド類の高さ設定が、ほぼいらないこと。
上記のセットの場合、ハイハットスタンドとスネアスタンドは
ただ3脚を広げるだけで、自分に合った、いつも通りの高さ。
シンバルスタンドは、最上ポールだけ少し伸ばしてやれば良い。
ハイハットスタンドはごついが、その他は軽量フラットベース |
このバッグ、肩掛け用のロングストラップが付かないのが欠点だが
基本車で持ち運ぶので、そんなに問題にはならない。
また、幸い、手持ちストラップが長めで、肩にかけることができる。
同様の長尺ケースは、他にも様々な種類が販売されているので
運ぶ容量に見合った選択をすると良い。
ドラム用のいわゆる“棺桶ケース”のように、全て積み込むと
1人では持てないほど重くなるので、車での移動にしても
いくつかの長尺ケースに分けると、運搬も楽になる。
という訳で、長尺のまま、そのまま収納できるケースを導入したところ
とても快適になりました。
ドラムメーカーさんも、『ハードウエアケースの長尺版』の開発も
ぜひご一考ください。