2013/11/20

2013.11.21


明日、やっと「あの人」に会える。

2013/11/17

Japanese Vintage "Nikkan" Drums


これは日本製のNikkan Drums。
Nikkanは日管こと、日本管楽器株式会社のこと。
ヤマハの前身会社である、日本楽器製造株式会社と提携しており
のちにヤマハに吸収合併されたメーカーである。
栄リズム楽器との関連は不明だが、Tokyoって書いてるから
栄とは別の、東京での生産だったのか?

資料が少なくて詳細は不明だが、おそらく60年代の製品だろう。


シェル材はおそらくベニヤ板。
レインフォースメントリングは素材は不明だが、単板っぽい。


エッジは丸みをおびたラウンドエッジ。
エッジからリングがはずれかかってますやん...。
Ludwigの60年代のシェルと比べると、当時の日米の技術力の差が分かる。
ドラムの歴史の深さが両国で全然違うので、まぁ比較すること自体が誤りかも知れない。

ラグなどのパーツ類は現在は世界的に台湾製になっている昨今
ラグもフープも全て国産だろうと思うとニヤリとしてしまう。

ラグはSlingerland社そっくり。


モノホンの70年代のSlingerland Lugがあるので比較してみる。
デザインは酷似しているが、Nikkan製のほうがやや大きめ。



ラグ内部に日本人の心意気を感じた!
なんとスプリングの先の収納部がある。
これまでいろんなラグを見てきたが、こんなのは初めて見た!


それに合わせてスプリングの形状も先がわざわざテーパーしている芸の細かさ。



内部のスプリングがずれないようにした細かい心遣い。
日本メーカーらしい発想だと感じた。素晴らしい。




フープはダイキャストフープ。
ダイキャストではあるが、海外製と比べると少し軽めか。
高さはやや高めで、形状もオリジナリティを感じる。
全体的に丁寧な作りでさすが日本製と感心。

最も興味深かったのは、パーツ類の規格がアメリカ製ドラムと全く異なっていたこと。



Nikkanのテンションボルトは6㎜径。インチ規格ではないのだ。
現代のボルトはほぼ全てのメーカーが7/32inch(=約5.6㎜)なので
Nikkanのボルトがより太いことになる。
それに合わせて、ボルトナットも一回り太いものになっている。

現在でもPearlだとバスドラムに6㎜径のボルトが使用されているが
ネジ山ピッチが異なり、互換性は全くない。

ラグを留めるスクリューも、今ではほとんどのメーカーが
M4と呼ばれる4㎜ネジを使用しているが、Nikkan製は5㎜ネジであった。

日本国内で独自路線で成長を続けてきた、その歴史を思うと感慨深い。
いろんなメーカーが国内で登場しては淘汰されていったことであろう。
そして、Pearl、TAMA,、YAMAHAなどの日本ブランドが
80年代以降、世界を席巻することになる。

最近では過去のような勢いは感じられないものの
まだまだ世界をリードしている国内メーカーたちである。
いずれも世界市場に合わせた商品作りを展開してきたからこそなせることである。
逆にガラパコス化して、日本独自の規格でドラムが作られても面白かったかも知れない。

それにしても、なぜ日本という国がドラム先進国になったのか不思議。

2013/11/14

Horizontal layer shell




やってしまった感のある、こちらのHorizontal layer shell。
技術大国のドイツ製。

Horizontal layerにするとシェルの厚みが自由自在に操れる。
もしかしたら、使用する接着剤の量も従来のシェルより
少なくなるという利点もあるかも知れない。

ショットの振動の伝わり方が一般的なシェルと全然違うので
どんな音がするのか気になるところ。

2013/11/10

15インチシェルの使い道


数年前に手に入れた70年代のSlingerlandの15×12インチのタム。
ラグ類は転用され、カバリング剥がしは中途半端な状態で、放置してあった。

最初はCanopusのキットを真似て、小型バスドラ化しようと企んでいた。
しかし、15インチという口径がキワモノすぎて結局は実行せず。


長い間放置され、場所取るだけだし、これはさすがに処分するかと思っていたが
最近やっと良い使い道が浮かんだ。

14インチよりやや大きいシェルって14インチのあて木としてぴったりではないか。


早速シェルを適度な大きさに切断。


シェル表面の曲面にあて木の内面がピッタリとフィット。
これはいい。
あれ、Vintage shellでVintage shellを挟んでいる...。

とりあえず、使い道が決まってよかった。