購入してから何年も経っているので記憶が曖昧だが、確か14mil 1plyのcoatedヘッドだったと思う。
DuPont社が14milのMylarフィルムの作成に成功したとか何とかの頃。
当時は特注品かサンプル品であったが、現在ではレギュラー商品化され
「REMO X14」(海外のみ)や「EVANS G14」として販売されている。
Ambassadorの厚さが10milなので、その1.4倍の厚みを持つ。
Emperorが7milのフィルム2plyで計14milなので
このヘッドはEmperorと等厚だがシングルプライという代物である。
厚めの1plyとして華々しく登場したAmbassador Xが12milなので、それよりもさらに厚い。
久々に引っ張りだして使ってみた。
購入当時、かたい音だなと感じた記憶があるが、今回も同様の感想を持った。
大袈裟に表現するとすれば、“板を叩いている感覚”。
スティックが沈み込むような感触は全くない。
レスポンスは速く、とにかくアタックが強烈。
驚くべきは、打撃のパワーに比例してどこまでも鳴ってくれる点と
タップやゴーストノートの音が異様にデカイ点。
Emperorと等厚であるものの、Emperorとは音も打感も全然似つかず。
7milフィルムの二枚重ねのEmperorのほうがまだ柔らかく、音も太い。
またうまくチューニングしないと音が詰まりやすい傾向。
うーんと思ってCoated Ambassadorに張り替えてみると
故郷に戻ってきた懐かしい感覚に(爆)。
陳腐な表現だが、アタック重視のラウドなロックやメタルに合う音であると感じる。
1plyのためミュート系ヘッドほどデッドではなく、そこに商品価値があるのであろう。
しかしパワーヒッターが叩いたら騒音にかき消されてしまい
そんな違いなど表出されない気もするんだが…。
散々厚フィルムのヘッドの話をしたが、最近はREMO DiplomatやLuwdig Mediumなど
7.5milの薄いヘッドが個人的に好み。
柔らかい打感と豊かな振動で、“太鼓”を叩いているという実感が持てる。
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