2014/10/17

Finishing the inside



仕事が多忙な中、地を這うが如く連日じわじわとドラム作りを進行。
やっとこさシェル内面の仕上げが完了。

シェル内面の塗装の必要性には賛否両論があり、メーカーによっても立場が異なると思う。
Pork pie snareなんかはシェル内面は無塗装だった気がする。
Gretschはご存じのとおり、Silver interiorの塗装。
Pearlさんは80年代はかなり厚めのクリアラッカーだったが、最近はつやなしの薄めの塗装。

私の内面塗装の目的は、シェルの剛性を(ちょっとだけ)高めることと
湿気を防止してシェルの乾燥を維持するため。
保護効果の薄いラッカーやオイルは用いない。やるんだったらしっかり塗膜を作る。
しかし幾度にも研磨し、必要最低限の極薄塗装におさめる。

シェルを拳で叩くと、塗装前と変わらずブォンブォンと力強い胴鳴りをしてくれた。
このシェルはアタリかも。

次はWrapを巻く番である。

2014/10/09

New Open


先日大学に行った帰りに、新しくオープンした「石橋楽器・御茶ノ水ドラム館」に立ち寄った。
元々石橋楽器の店舗ビルであったが、この度全館まるごとドラムフロアとして
リニューアルしたということ。

楽器街として歴史の古い御茶ノ水エリアであるが、
近年ドラムを扱う店舗が減っていき非常にさみしい思いをしていた。

一時は老舗以外にもクロサワ楽器、BIG BOSSなどにドラムコーナーがあったが
みるみる姿を消していき、ドラムを扱う店は下倉楽器、石橋楽器の2店舗のみとなってしまった。
逆に新宿や渋谷など他エリアに勢いがあり、御茶ノ水もこれまでかと思っていたところ
突然クロサワ楽器のドラムコーナーが「ドラムコネクション」として単独店舗で開業。
さらに今回石橋楽器のドラム単独店舗の新規オープンがあり
ここに来て忽然と盛り上がりを見せている。
(余談であるが、池袋なんかはイケベもKEYもドラムの扱いをやめてしまい
ついに石橋楽器だけになってしまった。)

ええ、わかりますよ。
ドラムは演奏人口が弦楽器より圧倒的に少ないため需要が少なく
楽器店にとってはおいしい部門ではないこと。
ギターと違い、売上単価の高いドラムセットは一人当たり何セットも購入しないこと。

しかしドラマーはスティック、ヘッドなどの消耗品が多く、小物類の地道な需要があり
またスネアの追加、シンバル、ハードウェアなどの拡張の機会があり
派手ではないものの着実なビジネスチャンスがある。
また個人的な予想だが、他楽器と比較して中古品の回転も速いのではないかと思われる。
十分なマーケティングと積極的な営業で、ドラムコーナーにもチャンスは十分あると考えているがどうだろうか。
(ドラマーは消費者側からすると、とにかく金がかかる、楽ではないパート。
1枚数万円のシンバルも割れてしまうと、その瞬間からただの金屑。
再度買い直しをしないと回復しない。)

さてドラム館、閉店前の15分しか見ていないけど、新品からオールドまでかなりの充実ぶり。
新規オープンに合わせて、他店舗から在庫を譲ってもらったであろう目玉商品もチラホラ。
階段の壁に所狭しとならぶシンバル群は相変わらず。パーツ類も充実しておりました。
専門店として、今後の展開が楽しみです。