作業をしていると、懐かしいものが出てきた。
以前にカバリングの実験を行ったシェル断片である。
3Mの工業用両面テープやContact cementを使用してメイプルシェルに貼付。
“接着剤による違い”、“圧着と圧着無し”などいくつかの対照実験的な評価を行った。
もうかれこれ5年前の話か。
検討を行い試作も経て選定された手法で、今のところ自分がwrappingしたドラムは
カバリングの浮き等のトラブルは皆無である。
Wrapは経年変化の中で、シートの収縮やラグの張力によってシワが寄ったり浮いたりする。
接合部の接着が剥がれてしまうものもよく見かけるであろう。
それらのトラブルの最も大きな要因は、Wrapの素材の性質だと思っている。
残念ながら熱に弱い、勝手に燃え出す(笑)、収縮しやすい、割れやすいものが一部存在する。
一旦は、最初からそのようなタイプのwrapは用いないことが無難か。
あとはやはり貼り付けの方法や接着剤の種類がモノを言うだろう。
またWrapをきれいに保つには、管理の方法が大事。
Wrap仕上げのドラムはある意味ラッカー塗装のものよりも管理がデリケート。
炎天下の直射日光に長時間さらす、車に積みっぱなしは言語道断である。
基本を守り、あとはきちんとケースに入れて管理すれば
まず大きな損傷に見舞われることはないだろうと思う。