2022/02/06

Evans UV1 ドラムヘッド

新たなスタンダードなヘッドを求める旅。

従来のEvans社のコーティングヘッド(G1、G2など)は
各社ドラムヘッドの中では、コーティングがかなり脆いほうだと思う。
温度の影響か、たまにコーティングが劣化してべたつくときもあり
ホコリやらクズやら、色んなものがくっつく(笑)。

Evansは、おそらくそれをずっと指摘を受けてきたのだろう。
そこで満を持して、新たなコーティング技術を開発、導入したEvansヘッドが登場した。
その名も、Evans『UVシリーズ
UV照射を行って、コーティングを硬化し、従来とは比較にならないほど
コーティングの耐久性を向上させたものとのこと。



2~3年前から発売されていたのだが、そのEvans『UV1』ヘッドを、やっと試す。
Evansって、最近化粧箱変わってたのね。


UV1ヘッドの全体像。
そういえば、Evansはロゴもリニューアルしたんですな。端正なイメージ。



ベースとなるフィルムは、Remoで言うところのスムースホワイトのようだ。
このベースフィルムもUV1用に開発されたものらしく
従来の10milのフィルムよりも、耐久性が強化されているとのこと。

エッジ部分にはコーティングがかかっておらず
シェルのエッジとの接触部が見える点が面白い。
外縁のみコーティングがされていない理由は
UV硬化をしているため、テンションをかけていくと
エッジ付近のコーティングが割れてしまう、ということなのかも知れない。


売りのUVコーティングだが、Remoのコーティングと比べると
ややきめ細やかな手触り。優しい触り心地なので、パッと見では
このコーティングが特別に強いようには見えない。


コーティングが最も摩耗するのは、ブラシでの演奏のとき。
Remoヘッドは、ワイヤーブラシで擦ってると、コーティングがはげまくるのだが
もし、このUV照射による新技術で剥げないとしたら、すごい。
使用による経時的変化は、今後追っていく。

さっそく、手持ちのスネアに張ってみた。
Level360仕様なので、シェルを擦らず、圧迫もせず。
どんなシェルにもはめやすいのは、Evansの強みであり、魅力。


スタジオで、2回ほど叩いた印象。
タッチはやや硬めか。出る生音もかため。
いつも2プライを好むので、1プライ特有の高音域の倍音が気になるが
それでも1プライとしては、まとまりのある音だと思う。
録音した音を聴くと、生音よりははるかにキレイな音。
小綺麗にまとまっている音、というEvansの特徴はよく表れている。

打痕も付きにくく、肝心の耐久性は、確かに十分ありそうな感じ。
もう少し使いこんで、魅力を検証しようと思う。

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