古典的なドラムアクセサリーであるチューニングキーも
知らないうちに進化を遂げているもの。
最近はラチェット機能のついたものが充実している傾向にもあるが
今日は、日本でほとんど知られていないと思われる、珍しいものをいくつか紹介したい。
台湾のドラムメーカー、Dixonの『Multi-Functional Drum Key』。
https://www.playdixon.com/product/pake-dix/ |
一見フツーのチューニングキーにも見えるが、これはありそうでなかった逸品。
Ergonomicデザインである点だけでも評価できるが
つまみの部分にラバーがついている点は、よく考えて作られている。
そして何より、つまみ部分に“六角ビット穴”があることが最大の特徴。
https://www.playdixon.com/product/pake-dix/ |
付属の六角ビットを付けることにより、突然ドライバーに大変身。
ラグやペダルなどにドライバーが必要になったときに、チューニングキー1個で事足りる。
https://www.playdixon.com/product/pake-dix/ |
そして、電動ドリルに六角ビットを付けることにより
電動のチューニングキードリルとして使える。
https://www.playdixon.com/product/pake-dix/ |
“ドリルビットドラムキー”というものが既にマーケットには普及しているが
通常のチューニングキーにドリルビットの機能を兼ね備えたものは珍しい。
ひとつの個体に様々な機能を集約したアイディアには脱帽。
そして、ヨーロッパ勢からはTQ Drumsの『AereO-Key』。
こだわり職人によるイタリア製。(ハンドメイドっぽい)
https://www.tqdrums.com/en/aereokey-en/ |
飛行機みたいな形が面白い。
取っ手の方の軸が太くなるデザインで、これにより非常に安定的に回転する。
そして、このチューニングキーの特徴は、磁石が付いているところ。
スタンドなどに張り付けられる磁石付きのチューニングキーは既に存在するが
この製品の面白いところは、ヘッド部分に磁石が付いていることである。
|
キーのヘッド部分に磁石があることにより、スタンドのみならず
幅の狭いドラムのフープにも邪魔にならず付けておくことができるのだ。
さらにそれに留まらず、この磁石部分に角度の目盛りが付いている。
https://www.tqdrums.com/en/aereokey-en/ |
https://www.tqdrums.com/en/aereokey-en/ |
最初ラチェット機能かと思ったら、どうやらこの角度目盛りを利用して
“正確な角度でキーを回せる”という機能である様子。
(詳細はウェブサイトの動画を参照)
この効果については、回す角度よりもエッジにかかるテンション(音)のほうが大事だと思うので
果たしてどうだろうと思う部分はある。
しかしながら、一度合わせたテンションを均等に上げ下げしたい時には有効かも知れない。
なかなかのエポックメイキングな商品たちの登場により
ニッチなチューニングキーマーケットにおいて、静かなムーブメントがあることが面白い。
いずれも日本には入荷していないようなので、興味がある人はネット注文しましょう。
久々にまじめにブログを書きました(汗)。
※追記:Dixonの『Multi-Functional Drum Key』は、普通に島村楽器さんで売っておりました(再汗)。
0 件のコメント:
コメントを投稿