2022/02/10

セッションのおとも


ふとしたことで、 Dream Theaterの名曲 
『Pull me under』のドラムのマイナスワントラックの音源を入手。

さっそく、スタジオで音源と共に演奏。
過去にコピーしたことは一度もないのに、死ぬほど聴きまくった曲なので
身体が勝手にフレーズを叩く!
ドラムパートを完全に覚えていて、めちゃくちゃ楽しい!

そしてマイキーのように叩ける訳がない!!そもそも、ワンバス(笑)。

2022/02/06

Evans UV1 ドラムヘッド

新たなスタンダードなヘッドを求める旅。

従来のEvans社のコーティングヘッド(G1、G2など)は
各社ドラムヘッドの中では、コーティングがかなり脆いほうだと思う。
温度の影響か、たまにコーティングが劣化してべたつくときもあり
ホコリやらクズやら、色んなものがくっつく(笑)。

Evansは、おそらくそれをずっと指摘を受けてきたのだろう。
そこで満を持して、新たなコーティング技術を開発、導入したEvansヘッドが登場した。
その名も、Evans『UVシリーズ
UV照射を行って、コーティングを硬化し、従来とは比較にならないほど
コーティングの耐久性を向上させたものとのこと。



2~3年前から発売されていたのだが、そのEvans『UV1』ヘッドを、やっと試す。
Evansって、最近化粧箱変わってたのね。


UV1ヘッドの全体像。
そういえば、Evansはロゴもリニューアルしたんですな。端正なイメージ。



ベースとなるフィルムは、Remoで言うところのスムースホワイトのようだ。
このベースフィルムもUV1用に開発されたものらしく
従来の10milのフィルムよりも、耐久性が強化されているとのこと。

エッジ部分にはコーティングがかかっておらず
シェルのエッジとの接触部が見える点が面白い。
外縁のみコーティングがされていない理由は
UV硬化をしているため、テンションをかけていくと
エッジ付近のコーティングが割れてしまう、ということなのかも知れない。


売りのUVコーティングだが、Remoのコーティングと比べると
ややきめ細やかな手触り。優しい触り心地なので、パッと見では
このコーティングが特別に強いようには見えない。


コーティングが最も摩耗するのは、ブラシでの演奏のとき。
Remoヘッドは、ワイヤーブラシで擦ってると、コーティングがはげまくるのだが
もし、このUV照射による新技術で剥げないとしたら、すごい。
使用による経時的変化は、今後追っていく。

さっそく、手持ちのスネアに張ってみた。
Level360仕様なので、シェルを擦らず、圧迫もせず。
どんなシェルにもはめやすいのは、Evansの強みであり、魅力。


スタジオで、2回ほど叩いた印象。
タッチはやや硬めか。出る生音もかため。
いつも2プライを好むので、1プライ特有の高音域の倍音が気になるが
それでも1プライとしては、まとまりのある音だと思う。
録音した音を聴くと、生音よりははるかにキレイな音。
小綺麗にまとまっている音、というEvansの特徴はよく表れている。

打痕も付きにくく、肝心の耐久性は、確かに十分ありそうな感じ。
もう少し使いこんで、魅力を検証しようと思う。

2022/02/04

ストレート・スネアスタンド

ハードウェア類は、細くて軽いものを好むが
スネアスタンドだけは、安定性が求められるため
一定以上の強度を持つことを重視している。

スネアはドラムセットの打面の中で、最も叩かれる頻度が高い上に
さらにスネア本体の重量もあるため、スタンドの構造的には
角度調整部分、つまり、ティルターの安定度と
さらには、スネアバスケットとスタンドポールの位置関係が重要。

打撃を受け続けるスネアバスケットの位置は、ブーム構造ではなく
スネアバスケットの中心からスタンドのパイプまで
一直線になるほど、スタンドとしての安定度は高い。

現在では、バスケットと中心軸がずれているスネアスタンドがほとんどであるが
ヴィンテージと呼ばれる時代のスネアスタンドは、ほとんどがストレート構造であった。
ハードウェアの進化?の過程で、ギア式のティルターが巨大化し
徐々に中心軸とバスケットがずれる構造になってきたと思われる。

近代のスネアスタンドで、一直線のストレート構造のスネアスタンドと言えば
まず、Axis 『AX-VST』が思い起こされる。

Axis 『AX-VST』

Vortex Tripod Snare Drum Standという名前で、素材はアルミとスチール。
バスケット部位がそのまま外れて、スネアドラムに装着したまま
バスケットごとスネアケースにしまうことができるのが特徴だった。
これには裏の理由があって、バスケット部分を折りたたむことができないのだ。
だからこそ、タイコに付けっぱなしにするというコンセプト。

床への設置面積を広げるためという、樽状の足ゴムの構造も面白い。
いずれ試してみたいと思いつつ、いつの間にか廃版になってしまった。

現行品の中で、ストレート構造の代表格となる製品は
YAMAHA『SS950』だろう。

YAMAHA『SS950』

打撃をそのまま真っすぐスタンドポールが受け取る構造。
そして接続部は、YAMAHA伝統のボールクランプ。
ボールクランプって劣化するので使用を避けてるけれど
このストレートな構造であれば、ボールへの負荷もかなり少ないと思われる。

SS950だけと思いきや、実はストレート構造のスタンドは
色んなメーカーから出ており、AheadMapexをはじめ
中華製の、いわゆるジェネリックと呼ばれるブランドにも散見される。

Ahead 『ASST』

Mapex 『SF1000』

実際にストレート構造のスネアスタンドを使っていないので何とも言えないが
ストレート構造ゆえに、激しく叩いても、スタンドが動いてしまうことは
少ないのではないかと思われる。

ストレート構造の短所は、一直線ゆえに折り曲げることができないので
折りたたむときにコンパクトにしにくい点。
あとは構造上、どうしてもバスケットの高さを極端に低くするのが難しい。
YAMAHA『SS950』が完全に二つに分離できる設計になっているのは
折りたためないことを回避するためのアイディアだろう。

現代の鋳造や加工技術では、軸がずれていても強度的にはなんら問題はない。
好きなものを選べばいいけど、物理的にはストレート構造が一番安心できるという話。