さて、新たに導入を果たした、『DW-9000 XF』ペダル。
先日、やっとスタジオでデビュー(初使用)を果たしたのだが
予期しなかった問題が発覚。
ビーターを外すときに気が付いたのだが
ビーターを固定するカム部のネジが、緩めていくと、やたらと動きが固い。
この現象には既視感があり、Speed Kingペダルのビーター固定ネジを
TAMA製のネジに交換して使っていたときに、固定トルクに負けて
ネジ先端が潰れたときに似ている。
締めこみ過ぎたんじゃね?と思われるかも知れないが
今回ネジを締めるとき、必要以上にトルクをかけていない。
そもそも、変なトルクをかけないように、ペダル付属の調整キーでしか回していない。
まだ一度しか使っていないのに、固いとはこれ如何に?
もしかして、これって、締めたり緩めたりはできるけど
ネジは外せないようになっているDWペダルの仕様?!
いや、まさかそんなこと...。
結局、オイルをつけて慎重に緩めていったら取り外すことができたため
外せない仕様ではないことが判明。
ネジを確認したところ、やはりネジ山が部分的に潰れている。
再度はめようとしたら、もちろん、入らず。
これは早くも交換が必要なことが確定(泣)。
新品を買ったばっかりだと言うのに...。
ここのネジの品番について調べたところ
付属のマニュアルには記載がなかったが
ネット検索で、『DW SP2029』ということが分かった。
しかし、SP2029は交換パーツとして、あまり市場に出回っていない。
一方で、代替品として、Amazonなどで気軽に入手できる
『DW SM2028』があった。
SP2029と同サイズだが、全長が少し長いらしい。
まぁ、これをポチれば解決だったが
30分ほど悩んだ末に、結局手元のネジを自ら修理することに決めた。
ということで、交換ネジではなく、タップ&ダイスを購入。
DWはアメリカ製品なので、もちインチ仕様(怒)。
ネジ径は1/4インチ、UNC規格スレッド20を入手。
まずは、見た目からして明らかな異常のある、雄ネジを修理。
ダイスでねじ切りを行う。
本来は、万力で固定して、ダイスハンドルを付けてやらなくてはならないもの。
ドブリー・クアトロチューニングキーが、ここでも役に立った。
さて、修正を行い、ネジ山がきれいに成形されたことを確認し
ネジをカム部に入れてみたところ、嫌な予感は的中。
途中で引っかかってしまい、それ以上入らない。
やっぱり受け側の雌ネジのほうもイカれてるやんけ!
交換ネジを買ったところで、結局解決しなかったであろう問題。
小売り店に送り返すのも超絶めんどいので
タップ&ダイスを入手して正解であった。
結局、切削油も十分に塗布した上で
受け側ネジ穴もしっかりとタッピングを行う。
これも本来は、分解してカムを固定してやらないといけない作業。
しかし今回はタッピング修正のため、慎重に用手で行った。
この作業は、逆にネジ山を破損する恐れもあるため
素人はまず手を出すべきではない。
カム側の雌ネジも無事に切り直しできたため、試験装着してみる。
おおお、驚くほどスムーズ。ひっかかり無し。
再度取り外し、徹底して切り屑を除去、クリーニングを行い
高級オイルグリースを塗布して装着し、完成。
締め、緩め共に問題なし。ビーターシャフトもしっかり固定される。
マイナスからのスタートだったので、やっとスタートラインに立てた感じ。
今では超快適です。
DWさんよ、せっかく高い買い物したんだからさ。
工業製品なので、一定のエラーが発生するのは分かるけど
検品が甘いのではないかと。
しかも並行輸入品でもなく、正式ディーラーである
モリダイラ楽器の正規輸入品なのだが。
ちなみに今回の作業で気づいたが
ここの『DW SP2029』のネジを交換するときは
わざわざ純正のネジを買わなくても
カメラなどで使う三脚の雲台ネジに、1/4インチものがあるので
それのDリング付きのネジでも、代用できそうである。
これなら、指で締めることもできて、変にトルクかけすぎることもなく、良いかも。
久々に、うちのブログらしいことが書けたかな(笑)。
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