2014/05/28

To Be an Error Shell


試作機のエッジ加工が終了。
Old Gretschに倣った「full contact edge」。



REMOやLudwigのヘッドのRにぴったりとフィットする。
非常に太い鳴りで、オーバートーンが少ない点が特徴。
その反面、少しこもったような音になり高音域にも欠ける。
明らかに最近のトレンドではないので、好き嫌いが分かれる音だと思う。

次はスネアベッドを削る番だったが...
まさかの予想外の機器トラブルによりシェルが破損し、台無しに...。



こうなる予定だったシェル。(写真は以前仮組みしたもの)
ストライプシェル君は敢え無く試作のための試作機へ。

非常に勿体無いこととなったが、失敗はとても重要。
多くの経験値を得た。

2014/05/22

新たなドラムバッグ

パーツ類でいつもお世話になっているメーカーである
「Gibraltar」から新しいドラムケースが発売になった。



Protection Racketの登場以降よく見かける、頑丈で分厚いケースかな。
名前が「Flatter bags」。何がFlatterなんだろうと思ったら...。





驚くべきことに、ケースがフラットな形態にトランスフォームしますよ、と。

ドラムケースはとてもかさばるものであり、とにかく場所を取るww
ドラムだけで場所を取るのに、ケースでさらに場所を取る!

それらをコンパクトにまとめようとしたアイディアはとても斬新。
いいところに目を付けたと思う。

2014/05/21

OUT THERE JAPAN TOUR 2014の結末


結局、Paul McCartneyのまさかの6ヵ月ぶり来日公演は
武道館特別公演、大阪公演も含めた全公演がキャンセルとなり
来週に控えていた韓国・ソウル公演も合わせて中止となった。

個人的には昨年2013年の公演があまりにも素晴らしい体験だったので
今回観れないことに対する失望感は、正直あまりない。


初めて行われる予定であった、国立競技場の野外公演。
2014年のPaul来日公演が幻となったことは
今後の人生においてまた、良き思い出となるであろう。

2014/05/18

24th Annual Chicago Drum Show

Paul McCartney来日で盛り上がっている今週末だが
アメリカのシカゴでは恒例の「Chicago Drum Show」が開催されている。

一度は行ってみたい、Chicago Drum Show。
World's longest-running vintage and custom drum showだって。




NAMMよりも出展メーカーがマニアック。
今を時めくカスタムメーカーやヴィンテージショップがびっしり。
と思ったら、意外と大手も参戦しているんですな。

2014/05/17

2014.05.18


明日、再び「あの人」に会える。



と思ってたら、急病で今日の公演中止!!
71歳と高齢なので、明日は無理せんといて欲しい...。
もう全部キャンセルでええやん。


Paul, take good care of yourself.

2014/05/16

試作機とカバリング

現在とあるプロジェクトが進行中。
その試作機を作るべく、ドラムシェルを下ごしらえ。

私はドラムは光ってナンボと思っているため、作るドラムのカラーは基本的にラメラメである。
今回もラメラメなwrapを巻く必要があるのだが、試作機ごときに(失礼)
高価な1枚wrapを使用するのは気が引けた。
だが試作機であるからこそ、最終生産物と同条件(同構成)であることが必要。

そこで、以前使用して余っているwrapの切れ端を活用してみることに。


うむ、使えそう。
大量生産へ。



うまくいくと良いが。

2014/05/15

Remoヘッドの反撃

(※パール公式HPより転載。クリックで拡大。)

Remo ドラムヘッドのテクニカルガイドとして、上記のような内容が掲載された。
どうも聞き捨てならぬ内容だったため、取り上げてみた。

これは他社のヘッド、特にEVANS Level 360を思いっきり意識した記述だと思う。
一見いかにもと思わせる理屈だが、個人的にはだいぶ「?」である。

ドラムを鳴らすには振動を抑制しないことが大切であることは同意できる。
しかしその理論展開が、強引かつ、意味不明。

エッジトップ内側のフィルムが浮かんでいることが、フィルムの振動を大きくし...とあるが。
ゆるゆるの遊びのあるヘッドが打撃のエネルギーをどうしてドラムに伝えることができるのであろうか。
例えばテンションのかかっていないギターの弦は、音を奏でるどころがびびるだけであることは
自明の理である。

また、エッジより外側のフィルムがリムと接触してしまい、振動を妨げる云々...。
それが触れた触れないの音の違いが人間の耳で判断できるとでも?
その理論だと、現在多く持てはやされている外側ラウンドエッジの存在意義はどうなる?
そもそもリム自体も接触することで一緒に共鳴しているのでは?

仮に正しいことだとしても、世の中のドラムシェルと装着するフープは同じサイズ設定でも
メーカーにより大きさや形状がかなり異なるという事実を、あまりにも無視した理論。
Remoヘッドだって、付けるシェルやリムの形状によって余裕で接触すると思わないのか?

ヘッドの品質で最も要求されることは、ローテンションにおいて
いかに均一にエッジにコンタクトするかということ。
その観点ではEVANSのLevel 360はかなり優秀な性能を持っていると思う。

それでは、EVANS Level 360の機構こそがドラムヘッドとして至高なのか?
いいや、そんな単純な理論ではない。
言うまでもなくドラムサウンドは複数の因子が関連して音質を決定する、multifactorialである。
相性、バランス...多因子が決定する実に奥が深い世界。
その多様性こそがドラムサウンドメイキングの楽しさであり、奥深さである。

世の中、根拠のない事実の流布が横行しすぎている。
それでメシを食うやつらも多く、社会経済の一部を構成していることも無視できない現実である。
しかし、与えられたことは鵜呑みにせず、自らの意思・経験で最終的に判断すべきと常々思う。
そうでないと情弱として踊らされ続けるのみ。その分野の発展にも寄与しない。

今回のRemo社の屁理屈には閉口せざるを得ないが、私はRemoにもEVANSにも愛着を持っている。
だから両社ともに、今後の魅力的な商品開発に期待をかけたい。

2014/05/02

Drum Shell Cutting Jig


シェルの切断面を完璧に水平に切り出す治具を作成中。
果たしてうまくいくか。